STORY2

世界で類のないれんが専門のミュージアム
「赤れんが博物館」Part.1

一つひとつ自分たちで集めた貴重なれんが

さて、展示してある世界中のれんがを見比べながら、ここで一つ疑問が…。
展示してあるれんがの大きさがバラバラです。
大体の大きさの決まりくらいはありそうですが…不思議に思ったので、博物館の立ち上げから携わってこられた元館長の小野さんに伺ってみました。

-「当時のれんがにサイズの決まりはありません。高いところでれんがを積んでいる職人さんへ放り投げてキャッチできるくらいの大きさが目安だったようです。」

なるほど、だから欧米のれんがは日本のれんがよりちょっと大きいんですね。

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ところで、こんなにたくさんのれんがを、いったい誰がどうやって集めたのでしょう?

-「当時館長をしていた私や市の皆で協力して、一つひとつ直談判で譲っていただきました。たとえば、ノーベル賞の夕食会が行われるストックホルム市庁舎のれんがは、舞鶴市長の依頼状をストックホルム市長に直接送って譲り受けました。展示物の中には、私がリュックを背負って持ち帰ったものもあるんですよ。」

へぇ〜、ひとつひとつ集められたんですね。 でも世界史に残る有名建築物のれんがって、そんな簡単にもらえるものなんですか?

-「建物の破損したところを修理するときに、使われなくなったれんがをもらうんです。有名建築といっても、れんがは単なる建築資材という認識だから、いるのならどうぞ、という感じでもいただけるのです(笑)。 世界に一つしかないれんが専門の博物館になっているのも、れんがが当たり前にある欧米諸国では、それがあまり注目されてこなかったから。輸入品として海外からはいってきた日本では、れんがと共に入ってきた文化も合せて、国際性を感じるものになっていると思います。だから、この博物館では、れんがをただのれんがとして紹介するだけでなく、古代文明から、近代まで、文明・文化の変遷をたどるものとして紹介しています。そういった目でみたら、れんがを通じて、人の営みや世界の交流が見えてきますよ。」

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<写真左:元館長の小野さん>
<写真右:アムステルダム中央駅へれんが寄贈を依頼したときのお写真>

小野さんの言う通り、博物館に展示してあるれんが一枚一枚から、それぞれの歴史を垣間みることができます。そんな視点で展示を見てみると、赤れんが博物館をより楽しむことができるかもしれませんね。 博物館の二階には、日本のれんががあります。もちろん、舞鶴市の赤れんがも登場します。 れんがと共に伝えられた文化や当時の時代背景も含めて、次回の記事でご紹介していきたいと思います。

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